野生の技術――デザイン・アート・編集における自由
個人主義化、合理化や情報化が進み続ける現在の社会で、そこに欠落しているものはないでしょうか。
アートやデザイン、編集といった、一見「創造的」と思われている仕事も、
理性的な思考に偏りすぎて、方法が形骸化し、逆に社会の閉塞感を強めてしまっているのかもしれません。
今回のトークでは、
人間の肌を接写したモノクロームの写真で構成され、
身体の中に崇高を捉え直すかのような作品集『Skin』を上梓された宇平剛史さん、
文字それ自体の造形に立ち返り、科学とテクノロジーに触発された、
現代的でしなやかな欧文新書体「Astro」をリリースされた神村誠さん、
アートの分野を中心に作品集や書籍などの印刷物のデザインを多数手掛け、
企画から印刷・製本、社会への残し方までを独自の方法で実践されている大西正一さんをお招きします。
司会の櫻井拓(編集者)も交え、それぞれのお仕事を具体的に紹介しながら、
本質的に「自由」な仕事をするために各自が用いている、や共同性をも含む技術について議論します。
日程:2019年1月13日(日)18:00−20:00 
会場:MEDIA SHOP | gallery
*開催中の高嶋晋一+中川周展の展示会場で行ないます。
入場無料

出演:宇平剛史|うひら・ごうし(美術家・デザイナー)
   神村誠|かみむら・まこと(デザイナー)
   大西正一|おおにし・まさかず(デザイナー)
   櫻井拓|さくらい・ひろし(編集者)

キーワード
・情動 直感 身体 フェティシズム
・(社会に)開く チーム 共同作業
・制約と自由 (歴史的)形式と新規性
・内容と形式